アングル:新型コロナショック、太陽黒点が示唆するブラックスワンか - ロイター

 

[東京 9日 ロイター] - 「2020年夏ごろまでに世界金融市場を揺るがすリーマン級のショックが起きる可能性がある」──日本銀行出身のクレディ・スイス証券チーフエコノミスト白川浩道副会長は、昨年10月から国内外の顧客に向け発信を始めた。太陽活動の活発さを示す黒点の数のサイクルが極小期に差しかかり、「金融市場の大波乱が近い」との予兆を認識したのだ。

 

 

<太陽活動極小期と金融市場ショックの符合>

同氏によると、直接的な因果関係やメカニズムは未だ解明されていないものの、過去の世界的な金融市場ショックと太陽活動の極小期はピタリと符合する。極小期は約11年(実際には9─13年と幅がある)周期で訪れるが、前回は2008年で、リーマン・ショックに端を発した世界的金融危機と一致。前々回は1996年でアジア通貨危機の、またその前は1986年でブラックマンデーの、それぞれ予兆となったと解釈できると言う。

 

 

<ウイルスが黒点の警告なら、市場に下げ余地>

「コロナショック」、「リーマン級」などの言葉が現在進行形でニュースのヘッドラインを賑わせる中、クレディ・スイスの白川氏は、黒点の警告はこのウイルスだった可能性があるものの、仮にそうであるならば、下落はこの程度では済まないと話す。

黒点が示唆するショックは、ピークから35─40%の下落を意味する。もし新型コロナがそれだとすれば、株価はこんなものではない。今の水準からまだ2─3割下がるだろう」。

 

 

麻生氏「呪われた五輪」 自説披露も論議呼ぶ

3/18(水) 17:12配信

時事通信

 麻生太郎財務相は18日の参院財政金融委員会で、新型コロナウイルスの感染拡大により東京五輪パラリンピックの延期や中止の懸念が高まっていることに関し「呪われたオリンピック」と表現した。

 「40年ごとに問題が起きてきた」との自説を披露したものだが、予定通りの開催を願う競技者らへの配慮を欠いており、論議を呼びそうだ。古賀之士氏(国民民主)への答弁。

 過去には、1940年冬の札幌五輪と同年夏の東京五輪を戦争のために返上。80年のモスクワ五輪では日本を含め西側諸国が旧ソ連アフガニスタン侵攻に抗議し、参加をボイコットした経緯がある。

 安倍晋三首相は「完全な形」での五輪を目指すと表明。麻生氏も「190何カ国の人が参加でき、観客も日本だけでなく他の国からも入れた形での開催が望ましい」と述べた。

 麻生氏は「スポーツ選手でこの種のこと(感染者)になる確率は極めて低いと思う」との見方を示す一方、「観客は違う」と述べ、開催判断の難しさを指摘した。
 
 
 
天皇皇后両陛下 イギリス訪問延期へ 新型コロナウイルス考慮2020年3月18日 16時34分
 

5月初めを軸に調整されていた天皇皇后両陛下のイギリス訪問について、今月下旬に予定されていた宮内庁などによる現地での調査が新型コロナウイルスの感染拡大を考慮して見合わされることになり、両陛下の訪問は延期される見通しになりました。

両陛下は天皇陛下の即位後初めての外国訪問として、5月初めから1週間程度の日程を軸に、国賓としてイギリスを親善訪問される方向で調整が進められていました。

しかし、新型コロナウイルスの感染が国内だけでなく世界的にも拡大している状況を踏まえ、当面延期する方向で検討が始められ、関係者によりますと、両陛下の訪問先や警備の状況などを確認するため今月22日から1週間の日程で予定していた現地での調査も見合わせることになったということです。

このため両陛下の5月初めのイギリス訪問は見送られ、延期される見通しになりました。

現地での調査は先月上旬に1回目が行われていましたが、イギリス国内での新型コロナウイルスの感染拡大の状況なども考慮して見合わせたということです。