――昨年10月の大学のイベントで中国の人口統計は信頼できないと主張しました。

 「まず国家統計局と(日本の厚生労働省にあたる)国家衛生健康委員会が発表した数値が違う。教育省の小学校入学児童数と、その6年前の出生数も、食い違いがある。人口は基礎データであり、経済を研究する上で大きな問題だ。教育省のデータは経費の配分を有利にするため児童数を水増ししていると指摘されている」

 ――2018年に人口減が始まったとの見解が反響を呼んでいます。

 「昨年初め、中国社会科学院は27年に人口が減り始めるとの予測を発表したが、事態はそれより10年早く、17年をピークに18年から減り始めたと認識している。長年中国の人口を研究していて信頼できる、米国の学者の研究を根拠にしている」