この日は往復200kmでAjantaへ。
Ajanta自体はまぁまぁ。Elloraを先に見てしまうと若干見劣りするか。


ほとんど、人が行かないところにある、高台にある展望台へ行ってみると、
若者がブラブラしていて、一応、商品らしきものを並べて販売していた。
とりあえず商品は置いといて、雑談してみると、いろいろおもしろい。
・こんな辺鄙な高台に観光客来ないだろ?
観光地の入り口につながる道路からすぐ脇にそれたところだから、
ついでに車で来る人はぼちぼちいる。
・もっと観光地の入り口で商売したら?
そこは、別の村の販売エリア。周辺の村と販売場所を住み分けしている。
・こんなので儲かるの?
ふだんは農業してる。これは副業。
・そのスマホいくら?(サムスンの結構新しめのスマホ
1万ルピー/2万円(日本人感覚だと10万くらい?)
逆に聞かれたのは、
・月収いくら?
・航空券代いくら?
とか。回答すると、絶句してた。まぁ、そうだよなぁ。
なんか世の中、不公平だ。彼らが働いてないわけではないしなぁ。


結局、小さな絵はがきセットを100ルピーで買う。
いろんな商品が売っていたが、安くてたくさん売れそうな、
絵はがきセットとかで手堅く儲けていた若者が、
サムスンの最新スマホを持っていたのには納得。
出口付近の店で、像の小物を買えと言われて、
最初1500ルピーだったのが300ルピーまで下がったので、
買わなかった。むちゃくちゃな商品だ。たぶん原価はさらに低いに違いない。


往復の車から眺めていて印象に残ったのはインドの農業。
綿花とビートの畑が多かった。
今にも崩れそうな建物しかないところに、
突然、近代的な工場がドーンとあるから綿花工場だとすぐにわかる。
トラックに満載の綿花が、新しめの綿花工場に次々と運ばれていった。
今年は、乾季なのに雨が降ったりして綿花がダメになっているらしい。
大変だ。
ビートは、ナンに使われる植物?
日本のナンは小麦だけれど、インドのナンはビートからできているらしい。
普通に食べられる感じ。


往復200kmを下道で、時速50kmのトラックをどうやったら抜けるかを
ひたすら待ちながらダラダラ進む。高速道路がないし、2車線でもない。
Ajantaへの道は、日本のODAで整備されたそうで、まだマシなほうかも。
ガタガタだけど。
確かに、これでは発展が望めない。