Delhi 観光の1日。
昨日とは打って変わって最良の日。
話しかけてきたラカンという輪タクのドライバーが凄かった。


昨日、騙されたホテルから、
「今日はどうするのか?タクシー代は、タダでOKよ」
といわれるも、全然信じていないと返答。
Booking.comだと宿泊費が昨日の半額だけど、
というとさすがに黙った。
1泊240ドルでお湯が出ない部屋ってどういうことよ。


ホテルから出て歩くも、
輪タクのオッサンが何度逃げても付いてくるので、
仕方なくNational Museumまで100ルピーで乗る。
世間よりは高いけど200円ならいい。どーでもいい。
案の定、地図が必要だとかなんとか言って、
India Easy Travelなる旅行代理店につれて行かれる。


日本語が堪能なインド人(SantoshとSen)2名がお相手。
昨日のボッタクリの話をして、インド人を信用していない旨を伝える。
それはひどいと共感して、夜の人は悪いよとのこと。
私たちは、昼の人。安心してといわれる。
Senは日本で働いていて、有給使って年に3,4回インドに帰って来るそうだ。
いまも、年末年始の休暇で帰ってきているとのこと。
Santoshは、昔、栃木の鹿沼に住んでいて、日光で働いていたとか。
もう何が嘘で、何が本当かはわからないし、どこまで信じるかもその人次第。
デスクには、これまでの日本人の絶賛コメントが並んでいるし、
全部自分で手配して観光となると時間と金と精神力がもったいないと助言され、
めんどくさくなったので妥協して、最終日のAglaタクシー観光を申し込み。
2万くらい。たぶん、だいぶ高いんだろう。
なんか別のインド人夫婦がもめてたけど大丈夫だろうか。


その代理店に、たまたま日本人学生がいたので、情報交換。
同じく、昨日、空港に20時くらいについて、タクシーに乗ったら、
旅行代理店巡りをさせられたらしい。
結局、諦めずに深夜3時まで粘って脱出し、
拾った輪タクのオッサンに6千円くらいの宿を紹介してもらったとのこと。
脱出してから輪タク捕まえるまでに道端で絡まれたが、
合気道のヒネりテクで回避したとか、マジ武勇伝。
金か体力か精神力か情報力か、何かないとやっていけない。


代理店で契約後、ここに連れてきたドライバーとNational Museumへ。
ちゃんと着いたので、100ルピー支払い。
博物館後に1日ツアーを進めてきたので了承して、待っていてもらう。
入館料は外人300ルピー。インド人の学生1ルピー。
小学生の集団学習っぽいので、人がいっぱい。
National Museumは、オンボロながらも、展示品はすごい。
メソポタミア、インド仏教、ムガル帝国の絵画、マハラジャのお宝、など。
宗教関連では、石像がほとんどで、欠けてはいるものの風化していない。
木像とは違って、すごくはっきりとした輪郭があって良い。
あと、やっぱり初期の仏像がかなりギリシャ風で改めて困惑。
大仏の頭部のブツブツもなくて、ウェーブヘアーだし、
顔つきもインドというよりはギリシア風。
ブッダや仏教を始めた人達って何人だったのだろうか?


その後、ラカンというドライバーとDelhi観光。
価格は、あなたの気持ち次第だといわれて、
とりあえず500か1000ルピーって言ったら、1000でOKになった。
たぶん高いんだろうが、まぁ気にしない。2000円くらいだし。
大統領官邸とかインド門、ラール・キラー、ラージ・ガード、
コンノートプレイスなど主要な観光スポット巡り。
その間、一度、デリー旧市街を一緒に散歩。イスラム寺院の周り。
道端でいろんなものを売っている。
一人で歩いていたら、絶対にインド人に囲まれて、どうしよーもない事態になるが、
ドライバーと一緒に歩くと誰も声を掛けてこないし、本当に安全。
これは不思議な感覚。
最後にヒンズー教のビルラー寺院なるところへ。
裸足になって一緒に参拝。


その後、ドライバーにお土産を買えと勧められて、
寺院のすぐ横にある紅茶屋さんへ。
胡散臭さ満載で、またボッタクられるーと思ったが、試飲してみて驚愕した。
人生で、こんなにおいしい紅茶を飲んだことがない。
カード使用可能だったので勢いで購入。100gで2000円くらいのを6つ。
あとで調べたら日本でも買えるっぽい。
株式会社プリミアスティージャパン|コーポレートサイト


最後は適当に夕食を食べて解散。
結構、感動して良い1日だったので、2000ルピー支払い。
真っ当に仕事している人にはちゃんと支払いたい。
夜にホテルからは絶対に出るなと諭される。
アルコールとクスリでバカになっているやつがいるからとのこと。


何よりドライバーのラカンさんの人生に驚愕した。
小さい頃に、デリーから600kmも離れた田舎から出てきて、
道路で売り子を始めて、だんだんと英語をマスタ−していき、
今は輪タクの運転手になり、各国の外国人相手に観光案内している。
話さなくても見ただけで、中国人、韓国人、日本人の区別がつくそうだ。
簡単な挨拶や会話なら10数カ国後できるとか言ってた。
実際、ちょいちょい日本語話すし。
お子さん5人いて、一番上の子は大学に行っているそうだ。
自分は教育を受けなかったから、文字が読めない。
自分の子どもには、そんなことになってほしくないからと、
教育の重要性を語っていた。熱い、熱すぎる。
教育って当たり前の物ではないのだ。
あと、輪タクも15年しか営業できなくて、
新車で免許更新しないとダメとか、それが2年後とか、
いろいろ聞いている内に、ちょっと多めに払っても良いと思ってしまった。
本当か嘘か。本当だと信じることにした。
何を信じるかはその人次第。それがインド。


問題は、旅行代理店がきちんとAgraツアーをやってくれるかどうかだw


どうでもいいけど、街中のスズキ率の高さに驚愕した。
走っている車の3割くらいはスズキの軽か小型車ではないか。
日本車ではスズキが圧倒的な存在感。
一方で、中国でたくさん見かけたBenzやBMWが皆無。
というか高級車が皆無。あってもアウディーのSUVくらいか。
ドライバーの話では、シーク教徒がrichらしい。