人類が初めて経験する人口減少の時代がこれから本格的に始まろうとする中で、人々はこれまでの成長型経済への漠然とした不安を感じている。本書は、成長型経済から定常型経済へ、量から質へ、モノから精神へ、格差からモラルへ、など方向性を変えると良いと主張する。日本人は、江戸時代において、既にこれらを達成しているため、適応は容易ではないかとのこと。これまでの歴史を含めて非常に平易に記述されており、良書であると思う。