上原ひろみザ・トリオ・プロジェクト
@東京国際フォーラム ホールA


SS席なのに2階席ということもあって、
あんまり期待していなかったが、
やはり演奏が凄すぎてカンケー無かった。


演奏は半分以上が即興で、
もはや何の曲かもわからなくなるようだった。
即興部分は、かなり実験的な演奏で、
直近共演したカミロさんや、オリエントな要素も感じた。
これまで世界中を巡って得てきた様々な要素が
取り入れられていたように思う。
しかしながら、ついていけないお客さんも多かった印象。
5000人収容のホールで、
こんなに有名になって期待も大きい中で、
これほどまで実験的な内容で仕掛けてくる
上原ひろみのトリオは、本当に度胸がある。
そろそろこのトリオも終わりかと思っていたが、
新たな可能性を感じたし、まだまだ模索が続く予感がした。
一方で、終盤の曲を、アルバムの通りにカチッとまとめたので、
最後は、スタンディングオベーションになっていた。完璧。


特に、Fireflyという曲のピアノソロは、
神々しいまでの神秘性があった。
座席の周りに寝ている人が居て、いびきが気になったけど、
逆にシュールと思って笑ってしまった。


それにしてもサイモンが凄すぎて。
コインの表裏と同じで、
上原ひろみが表に立ってるけど、
裏にいるサイモンが凄すぎて…
最後のALIVEなんかも2人の戦闘みたいだった。
アンソニーも入ってきて、3人で戦闘しているときもあるし。


コンサート会場のスピーカーの音がショボすぎて、
泣けてきた。聴いているとゴミのように感じる。
でも、同時にかなり引き込まれたから、
音を聴きに行っているのではなくて、
3人の熱、気合、魂のやりとりみたいなものを、
感じに行っているんだとおもった。


何だか良く分からないけどすごく刺激的。