【マツダ ロードスター 新型発表】「このクルマに投資すると決めた時が一番嬉しい」…藤原常務インタビュー | レスポンス(Response.jp)


私が、このロードスターでやったのは、どちらかというと「今は出すな!」ということですね。

        • :開発なのに「出すな」というのはどういうことですか?


藤原:経営陣には、その時々の“風”みたいなものがあるんですね。この風のときに、この企画を持って行くとツブされるので、ちょっと調子が悪いということにして待とう! とか。「ちょっと、ちょっと、山本(ロードスター主査)待て!」と、「2か月遅れたことにして」と言ったり(笑)。


藤原:弊社は、わりとクルマ好きが経営陣に多いと思うのですけれど、そうは言っても、お金を握っている人とか総務関係とか、いろいろな立場の方が会社を経営しているので、全員がクルマ好きとは言えないし、全員がロードスターの心を分かっているとは言えないので。その人たちをいかにうまく、ひとつにして、GOをかけるかというのは、すごく大きな私たちのイベントなんですよ(笑)。


特にロードスターは10年に一度(のモデルサイクル)なので。全員の様子を見ながら、今なら行ける! と。騙してないですよ。風を読んでいるだけです(笑)。「まだダメだ」、「よし! いまだ帆を張れ!」って、いう一瞬。そこです。ここまで来れば私の仕事は終わっています。本当に、このクルマに何百億円かけると決めた瞬間が一番嬉しいとき。これで10年、またロードスターをファンの人が喜んでいけるものにできるなというのが、ひとつ大きな山でした。