東京Jazz


Michel Camilo x Hiromi
カミロさんめっちゃええ人オーラがすごい。
毒気がゼロの知的で穏やかなで陽気なイタリア人オヤジ。
その外見とは打って変わって、信じられないような超絶技巧。
人間ってココまで行けるんだと思う。
幸せ過ぎて夢の時間。
予定よりも長く演奏してくれて満足。


ちょっと早く着いたら、
サイモンがドラムを叩いていたり、
終わったあとには、
リトアニアのDainius Pulauskas Group なるバンドが
演奏していたりと、ちょっと嬉しい。
リトアニアはサックス2本にトランペット、ベース、
ドラム、ピアノと結構豪華で、
なかでもベースが、アンソニージャクソンと同じ6弦っぽくて、
うまくてコーフンした。


しかし、無料のメインステージは老人だらけで、
果たして演奏している海外の方々は、
どのような印象を東京に対して持つのだろうか。
老いた都市の姿。観客も総じて静か。


途中、雨が降ってきたかと思ったが、
ビルの壁面から雫が滴れているだけだった。
よく見ていると落下してくる水滴が一粒一粒見えて、
風に乗って着地点が変わる様子がおもしろい。
自分が被弾しそうになると、
ちょっとずらすだけで避けることができる。


水滴が不意に当たるとすごく嫌な感じがするのに、
予め当たるとわかっていると何ともないのが不思議。
起こっている事象は全く同じなのに、
これだけ感情が異なることが人間というものなのだろうか。