HU7854 Jiuzhaigou → Chengdu
九寨溝から成都へ飛行機で移動。
海南航空は、キャンセルが多いっぽくてビクビク。
中国の連休中ということもあって、無事離陸。
成都は近いので、帰りはバスにしたほうが景色を楽しめてよかったかも。


飛行機が夕方の便なので、どう暇を潰すか考える。
黄龍は、入場料が高い(手持ちの人民元が少ない)し、
この季節は水量が少なくて残念的な情報がネットに書いてあったので、
今回はやめておくことにした。
というわけで、空港に近い松潘という街に行くことにした。
せっかく四川の山奥にいるので、現地の人達の暮らしぶりを観察したい。


昨日、九寨溝のバスターミナルで、
九寨溝→松潘のバスが0730位であることを確認したので、
0700頃にバスターミナルへ行く。
切符を買ってボーっと待っていると、
白人がちらほら成都行きのバスに乗り込んでいく。意外だ。みんな飛行機かと。
中国人と外人が会話していたので、のっかって聞いてみると、
中国人のほうがハルピン出身の清華大学の学生で、
外人がイスラエル人だった。マサダの話なんかもしてみる。


0725になっても、バスはなく、
バスターミナルのお姉さんが、まだここで待ってろ的な、
ジェスチャーだったので不審がっていると、
0735位におじさんが大声で何かを言いながら入ってくる。
お姉さんがついて行きなさい的な感じだったので、おっさんに付いて行くと、
松潘行きのバスが止まっていた。そして、乗客がすでに8割くらい乗っていた。
どうやら、九寨溝というのは、別の街で、世界遺産がある一帯は、
九寨溝風景区というようだ。つまり、バスは始発ではなかった。


九寨溝風景区0735→川主寺0930→松潘1000 
無事出発して、いろは坂のようなくねくね道をクリアしていく。
行きに空港からバンで移動した時と比べるとだいぶゆっくり走る。
途中、バス停ではないだろうが、随時、現地の人を乗せたり降ろしたりする。
現地のチベット系の人が、スマホで電話していたり、
旗が沢山はためいている宗教的なスポット?でバスの窓から紙束を撒いたり、
ヤク?羊?が道路にあふれていたりと、
なかなかおもしろい光景に出くわす。


松潘に着いて、バスターミナルで帰りの切符を買う。
飛行機の時間に間に合うかビクビクしたが、1300発で安心。
空港まで行くバスはないので、途中の川主寺まで。
筆談で上手く伝えられず、お値段37元。しょうがない。
(たぶん、九寨溝風景区までが35元で、九寨溝までが37元。
別途、松潘の街で、現地の人が村との往復に利用する短距離バスを見かけたが
そのなかには川主寺経由もいくつかあった。
たぶん現地の人なら、5元くらいで行けそうな予感。
なお、為替レートは、1元=20円位。
現地の人と日本人の感覚を考慮すると、
体感レートは、1元=50円位か。
成都の街では、バス・地下鉄が2元、コーラ500mlが3元、
牛肉面が10元。空港バスが10元)


バスターミナルについたときに、
英語が話せるおばちゃん(客引き)にあうが、なんとかクリア。
そういえば、バスのなかでSONYXperiaを使って、
音楽を聴いておるワカモノがおって、中国の山奥でXperiaとは…
と思っていたが、おばちゃんに英語で返答しており、外人のようだった。
はっきりいって、中国人、韓国人、日本人の違いは、見た目で全然わからない。


松潘の街はこじんまりとしており、1時間あればだいたい見て回れる。
60元払って城壁に登ったが、全然たいしたことなくてガッカリ。
それよりも、現地の人々の様子を観察している方がおもしろい。
裏道に入ると、市場があったりして、
ちょっとだけ昔の中国の雰囲気が残っている。
表道でも、冬虫夏草を磨いて販売していたり、馬が現役で荷車を引いていたり。
特に、中国移動(China Mobile)が、行っているスマホの販売が面白かった。
お値段は、399元からとか。8000円くらいか。安すぎる。
群がって聞いているのは、チベット系の現地の人々ばかりで、
漢族の人はもちろん、中距離バスの運転手ですら既にスマホを持っている。
これは結構、衝撃だった。
4G LTEとかの表示をよく見かけるし、無線だからインフラ整備も楽だし、
中国では、爆発的な勢いで情報革命が起こっておるのがよくわかった。


松潘の街では、特に観るものもなくなったので、イスラム系のお店で、
蘭州拉麺食べてバスターミナルへ。
運転手および徴収係と筆談した結果、
川主寺から空港までのタクシー代が50元とわかる。
ガイドブックでは40元と書かれており、ちと値段があがっている。
実際に、川主寺で白タクの運ちゃんに50元といわれる。
バスの運転手の話を聞いていなかったら、ボッタくられたと思っただろう。


霧がかかってきてフライトキャンセルになったらどうしようとか思いながら、
早めに空港へ。
空港には1400前に到着。どうやら普通に飛んでいるようだ。
フライトは1705。
暇すぎるので、近くの小高い丘の上から空港を眺める。
標高3500mにある高地の空港のため、
小型機しか離着陸しないのに滑走路の長さは、3200mもあるらしい。
飛行機には、揚力が足りないし、人間には、酸素が足りない。
なんだか、二日酔いが治る直前のような、頭だけ気だるい感じでひたすら待つ。


飛行機は普通に離陸。
小型機なのに、7,8人もパーサーがいて、ぼろ儲けだということがよくわかる。
成都九寨溝の40分のフライトで往復料金が1500元/3万円くらい。)
さすがにファーストクラスは埋まっていないが、
行きも帰りもエコノミーは満席だった。
中国人は普通に金持っている。