カラマーゾフを読み返している。
人を信じなければならないようだ。
しかし。
研究者や技術者は、疑うことが仕事のような…
うーん、使い分けられる気がしない。
「大人とは、裏切られた青年の姿である」
名言すぐる。
大人というものは、侘しいものだ。
愛し合っていても、用心して、他人行儀を守らなければばらぬ。
なぜ、用心深くしなければならないのだろう。
その答は、なんでもない。
見事に裏切られて、赤っ恥をかいたことが多すぎるからである。
人はあてにならない、という発見は、青年の大人に移行する第一課である。
大人とは、裏切られた青年の姿である。
(太宰治「津軽」より)