bluenote上原ひろみのトリオを聴いた。
アンコール含めて、8曲中4曲が新曲だった。
時間は短かったが、密度は濃かった。
MOVEからの3曲reality,fantasy,in betweenは連続演奏で、
特に迫力があった。
上原ひろみのピアノは少し軽い感じもしたが、
サイモン・フィリップスのドラムがヤバすぎた。
いずれにしても、これで8400円は破格だと感じる。


Liveは音量も圧力も違うと感心しきりだったが、家に帰って、
NW-ZX1,AX-60,Hi-res,Full volume,でMOVEを聴いてみたら、
結構感触が近くてビビった。
ホンマスゴい。なんでココまで再現できるのか。
耳悪くなりそうだけれども。




どうでもいいけど気になったのは、
表参道駅のアニメ?広告。
表参道駅の劇団シャイニング広告画像 - Togetter
結構な数の若い女の人が写真を撮っていた。
広告会社の社員の人が監視していたり。
全然知らない世界が広がっていた。
劇団シャイニングってナニ?



梅原猛の授業 仏教 (朝日文庫)

梅原猛の授業 仏教 (朝日文庫)


ユダヤ教を始めとする一神教と、
現在の科学の限界について。

西洋的な一神教の、人間中心主義の世界ではなく、
東洋的な多神教の、自然と調和した世界を。


漫画版ナウシカでも全く同じテーマが語られている。
この漫画は本当に素晴らしいと思う。
宮崎駿の底知れない哲学が提示されている。



風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」

風の谷のナウシカ 全7巻箱入りセット「トルメキア戦役バージョン」

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5つ星のうち 5.0 宗教と「王道」, 2004/3/31
By torux - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 風の谷のナウシカ全7巻セット ―アニメージュコミックスワイド判 (アニメージュコミックスワイド版) (コミック)

私の職業は科学者です。そして科学は宗教の一つです。私がそうはっきりとした自覚を持っているのは、この物語を読んだからかもしれない。「風の谷のナウシカ」はそういった深い哲学的な意味合いを持った物語です。
宗教としての科学は、論理という神の名の下、世界に「真実」を作り出して人々を啓蒙します。世界を「真」と「偽」に二分し、社会に「真」であることを暗に、しかし強く要求します。

私はこの「風の谷のナウシカ」を、人間が宗教を乗り越える物語だと感じました。しかし人類は宗教なしには生き長らえられないのではないか。同時にこの物語は、そうとも言っているように思えます。宗教を乗り越えて初めて見えた命の本質、その絶望に対する希望として、作者は「王道」を物語の中に用意しています。しかしこの「王道」について、作者が詳しく語ったほかの作品を、私は寡聞にして知りません。

ニーチェがその死を報告したキリスト教の神が、未だアメリカのような強大な力を動かしている現代。ゲーテルがその不在を報告した科学の神もまた、未だ生きつづけて強大な力を誇示しています。「王道」はこれらの神の内に存在するのでしょうか。

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このレビューも素晴らしいと思う。
たかだか人間のちっぽけなノウから創り出されたに過ぎない
「神」という幻想を中心にしてこの世界はマワッテイルのだ。
果たして、人間はどれほどの事をわかっているのだろうか。
宇宙ができて、地球ができて、生物ができて。


宗教。
この世を生き抜くために、人間がノウの中で考え出したノウハウ。
多くの先祖が生き抜いた末に得た知恵を、
子孫が参照して生き抜けるように濃縮したもの。
ユダヤ教でも儒教でも科学でもよい。
科学という宗教に欠けているモノ。
子孫を残さねばならぬという教え?