高校は2年から文理別の授業だった。
数学できなくて文系いくかって感じの子がほとんど。
だから、文系で「アタマがいい」やつの想像が全くつかない。
まったく。


大学入って初めて、
「あぁ、こいつ文系なのにアタマいいなぁ〜」と思うやつに出会う。
「Carl Becker」
My English teacher。
はげてて、ウェスタンカントリーな装い。オーラは十二分。
まず、教科書が秀逸。
彼が十数年前に書いたもので、日米の文化や思考の違いを述べたもの。
英語は非常に簡単なのだが完璧に意味が通じる。
本当に頭のいい人は物事を簡単に説明できるものだ。


基本的に超簡単な英語で話す。
どれだけ内容が複雑でも。
が、
彼は完全に「ちゃんぽん」。
気がつけば日本語になっている。
口癖が「あぁ、すいません、日本語でした(笑)」
どうやら熱くなると日本語で伝えようとするらしい。
日本語も完璧。


このクラスの生徒の中にもひとり秀逸なやつがいる。
どこの学部だろうか。
発言が鋭い。
あたまが切れてる。
英語が出来るやつはいるが、
発言の内容がしょうもないと無意味。
まっ、彼は発音も綺麗ですが。


ベッカーはいろんな話をする。
今日もいろいろと。


「大学の寮にいたころ、週末はかならず
女の子をデートに誘わなけれいけなかったんです。
誘えないやつは寮の先輩がココにかけろといって
電話番号をくれました。で、おどおどしながら誘ったら、
断られるんです。そしたら先輩が「じゃ、次はこれ」って別のを(笑)。
でも先輩が番号くれるような子は大抵いい子ではないんですよ(笑)
だからそのうち自分から声をかけるようになりました。
いま思うと非常にいい教育だったと思んですよ。


基本的に男と女の子は思考がまったく違って、女の子の意見を聞くと
まったく想定もしていなかった意見が出る事が多いんです。
好きに絵をかいていいと言われると、女の子は花を
男の子は機械を必ず絵のどこかに入れます。


世界の半分は異性ですよ。つまり異性を知らないことは
世界の半分を知らないことになる。地球の裏の国を知らなくても
困らないけど、異性を知らないとねぇ…
デートを通じて異性とコミュニケーションする事で、分かった事は
机で勉強して得た事よりもはるかに大きいよ。」


(。-`ω-)ん〜。ごもっとも。議論を聞いてても
クラスの男の発言は「あぁ、そうだよねぇ」って思える。
が、女の子のはわかんない。
「えっ、どこからそれが出てくるの???」って感じ。


とりあえず凄くexcitingな授業。
心躍る授業。
唯一、「あぁ、おれって大学生かも」って思える授業。
まぁ、すみっこで小さくなって黙って聞いてるだけですが…


てか、書いてて気づいた。
おれ、あたま悪いわ。